金メダル獲得も…悔しさ味わった2年前

侍ジャパンは6日、京セラドーム大阪で行われる『カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024』で欧州代表と対戦。2024年の初陣となる一戦で、井端弘和監督は平良海馬を先発マウンドに送る。

平良は2017年のドラフト4位で西武に入団したプロ7年目の24歳右腕。早くからリリーフとして頭角を現し、2020年にパ・リーグ新人王、2022年はパ・リーグ最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した。

昨季は自ら志願して先発に転向。23試合に登板してチーム最多の11勝(7敗)をマーク、防御率も2.40と安定した投球でチームを支えている。

侍ジャパントップチームの選出は2021年以来。『東京五輪』を前にして行われた『ENEOS 侍ジャパン強化試合』第2戦の巨人戦で代表デビューを果たし、1回無失点の好投。迎えた五輪本番でも開幕戦のドミニカ共和国戦で打者1人と対戦して無失点。この時は二死ながら一・二塁というピンチからの登板だったが、期待に応える投球でチームを救った。

ところが、2度目の登板となったメキシコ戦では二死一塁からジョーイ・メネセスに2ランを被弾。チームは7−4で勝利したものの、東京五輪での平良の登板はこの試合が最後。金メダルを獲得したとはいえ、個人としては悔しい思い出で戦いを終えている。

あれから約2年7カ月、ようやく巡ってきたリベンジのチャンス。第1戦の先発というところからも、井端監督の期待の大きさが見て取れる。

自身の悔しさを晴らし、チームに勝利を呼び込む投球ができるか。2年前よりも進化した背番号61の雄姿をこの目に焼き付けたい。

『カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 日本 vs 欧州代表』

第1戦:2024年3月6日(水)
日本 − 欧州代表
<19時00分 京セラドーム大阪>
→ [19:00〜22:00] TBS系列地上波(全国ネット)
→ [22:00〜試合終了] BS-TBSにてリレー放送

<大会規則>
①公認野球規則に準じる
②全試合DH制を採用
③試合球はNPB統一球とする
④ドーピング検査対象試合とする
⑤投手の投球制限なし
⑥WBSC公認試合とする
⑦9回をもって終了とし、同点の場合は引き分けとする
⑧コールドゲームなし
⑨チーム編成は監督1名、コーチ6名、選手28名以内とする

▼ 出場選手

<投手>
11 山下舜平大(オリックス)
13 宮城大弥(オリックス)
15 松山晋也(中日)
16 種市篤暉(ロッテ)
18 森下暢仁(広島)
19 金丸夢斗(関西大)
20 栗林良吏(広島)
21 隅田知一郎(西武)
23 渡辺翔太(楽天)
28 中村優斗(愛知工業大)
59 根本悠楓(日本ハム)
61 平良海馬(西武)

<捕手>
22 古賀悠斗(西武)
31 坂倉将吾(広島)
50 山本祐大(DeNA)

<内野手>
6 源田壮亮(西武)
7 中野拓夢(阪神)
10 宗山塁(明治大)
24 紅林弘太郎(オリックス)
25 石川昂弥(中日)
51 小園海斗(広島)
55 村上宗隆(ヤクルト)

<外野手>
1 森下翔太(阪神)
3 西川史礁(青山学院大)
8 近藤健介(ソフトバンク)
9 塩見泰隆(ヤクルト)
60 田村俊介(広島)
66 万波中正(日本ハム)

<コーチングスタッフ>
89 井端弘和(監督)
88 金子誠(ヘッドコーチ)
74 村田善則(バッテリーコーチ)
77 梵英心(内野守備・走塁コーチ)
79 亀井善行(外野守備・走塁コーチ)
81 吉見一起(投手コーチ)

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